hey!伝説を辿る旅

ドンドンドン!!!
ドンドンドン!!!

ん?んん?眩しい・・・。
・・・朝か。朝がやってきたようだな。
それにしてもうるさいったらありゃしない。

ドンドンドン!!!
ドンドンドン!!!

え?なに?なんなんだ?

井上先生「何してる!目祖歩田宮!」

あれ?先生?

文明「hey!」

井上先生「ヘイ!じゃないだろ!もう12時だぞ!今日は8時から朝食で10時から現地スクーラーとのオリエンだろ!もう終わったぞ!」

しまった!ダンスパーティーと思って明け方まで踊っていたのは僕らだけか!
知らないうちに眠ってしまったようだ・・・。

文明は寝ぼけた目をこすりながら、部屋の中を見回し言葉を失った。

ゴリゴリのタトゥーBe-bopハイスクーラーのジョイとモンズJrと榎戸が並んで寝ていた。
しかも全員裸だった。相当打ち明けていたがここまでとは。ところで父さんと美智也は・・。

と思ったがよく見ると、ジョイとモンズJrの間に美智也、モンズJrと榎戸の間に父さんが挟まっていた。
全員揃っている、一安心だ。文明はそう思った。そう。文明は仲間想いなのだ。

だが、こんな状況を井上先生に見られるのも面倒だ。
嘘に全力を注ぐしかない!基本的に嘘は嫌いだが今だけは別だ!

文明「先生!寝坊したようです!全員で!すぐ行きます!」

井上先生「仕方ないお前たちだな!お父さんもよろしくな!」

文明「はい!」

ドアの向こうで井上先生が離れていく音が聞こえた。

そんなやりとりをしているうちにみんなも目を覚またようでベッドからゾロゾロと出てきていた。

ジョイ「ヘイ。エキサイティング ヨル アリガト。」

ジョイは、父さんが日本語しか話さななかったので、少し覚えていた。

モンズJr「ウーン。イェー。」

モンズJrは、未知数だ。

ジョイ「アイルビーバック。ハハ!」

そう言うと二人は連絡先のメモを置いて帰っていった。
交流会も頻繁に入れてあるようだしまたすぐ会うことになるだろう。

美智也「おはよう。初日からトンデモナイ目にあっちまったな。」
榎戸「ほんとだぜー。でも最高でもあったぜ。」

しばらくそんな話をして続けているが父さんが起きてこない。
朝は強いはずのあの父さんが。嫌な予感がかけめぐる。

文明「父さん!」

父さん「なんだ?朝ごはんを食べたいな文明。どうだ?」

文明「え?いや、全然起きてこなかったから大丈夫かなと思って・・。」

父さん「ああ、挟まっていたから疲れていたんだろう。すまない。謝らせてくれ。」

文明「いいよ。それより今日はこれから・・・。」

!!あれ!!

・・何も持ってきてないから予定がわからないじゃないか!・・でも、

美智也だけわかる!

文明「美智也、四人の中でお前だけがスケジュールがわかるんだ。教えてくれ。」

美智也「ああ。えーっと、あ、今日はもう自由らしいな。」

文明「かなり自由だな。(先生のとこに行く意味ないな。)それならひとつ行っておきたい場所があるんだがいいかな?」

榎戸「もしや、あそこか?」

文明「そう。」

「ペリス。」

僕と榎戸が声をそろえた。

文明「伝説のパイセンが修学旅行中、ペリスのペリスハイスクール、通称ペリスクールを拠点にしたとの噂だ。何か助けになってくれるかもしれない。ここからだと歩いてざっと7時間てとこだ。夜には着くさ。」

美智也「すまない。僕の所存を聞いてくれないか?」

文明「どうしたんだ?」

美智也「僕は、伝説のパイセンを目指しているわけじゃないんだ・・。行く意味がないだろ。行きたくない所存なんだ。」

文明「頼む!英語が話せるのもお前しか・・」

父さん「やめろ文明。やめておけ。やめておけばいいだろ今回は。すぐ戻るさ。」

そして今回美智也は留守番することになった。

しかし、英語を話せる人間がいた方がいいということで、、ジョイとモンズJrが呼び出された。

父さん「さあ出発するか!」

日本人3人とアメリカ人2人は手ぶらで歩き出した。

伝説の守護者ペリスクール四天王との頭脳戦がはじまろうとしていた。

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